高性能な真空プレス機の導入
ゴム製品を成型するには、熱で溶かしたゴム材料を金型に流し込んだ後、圧力で固めて形を作ります。この金型内を真空にする機能を搭載したものを「真空プレス機」と言い、当社はPAN STONE社製の高性能な真空プレス機(ツイン金型タイプ)を導入しています。
当社が保有する真空ゴムプレス機の特長
薄皮波形状の成型に対応可能
従来型のプレス機で薄皮波形状のゴム製品の成型を試みた場合、仕込みゴム材料自身が金型の隙間をふさいでしまい、ガスやエアーが逃げ切れないまま取り残された状態になります。その結果、製品に穴が開いてしまったり、製品の先端まで成型されなかったりする等のショート不良や寸法不良が発生します。
一方、真空プレス機を使用した場合は、コンプレッサーで金型内を真空にすることによってガスやエアーの残留を抑えられますので、薄皮波形状等の特殊形状であっても成型加工が可能です。
大幅な納期短縮とコスト削減が可能
従来型のプレス機は、成型した製品を金型から取り出す際に外気に触れ、金型温度が急激に低下します。
一方、真空プレス機は金型を真空装置(釜)で覆っているため、金型の保温機能が高く、製品取り出し時の温度低下を抑制できます。その結果、成型時間が大幅に短縮され、従来型のプレス機と比較すると製造リードタイムが28分短縮されました(下表参照)。また、製造リードタイムの大幅な短縮はコストの削減にもつながりますので、その分のコストをお客様に還元することができます。
一方、真空プレス機は金型を真空装置(釜)で覆っているため、金型の保温機能が高く、製品取り出し時の温度低下を抑制できます。その結果、成型時間が大幅に短縮され、従来型のプレス機と比較すると製造リードタイムが28分短縮されました(下表参照)。また、製造リードタイムの大幅な短縮はコストの削減にもつながりますので、その分のコストをお客様に還元することができます。
ブッシング(量産品製品)1ロット 100個製造した場合の加工時間の比較 | ||||||
プレス機のタイプ | 受注 | 材料受入 | 材料裁断 | 成型 | バリ取り・検査 | 合計所要時間 |
従来型 | ー | ー | 10分 | 84分 | 15分 | 109分 |
真空 | ー | ー | 10分 | 56分 | 15分 | 81分 |
設備一覧
名称 | 仕様 | 台数 |
真空プレス機 | 250t | 2台 |
プレス機 | 100t | 9台 |
70t | 1台 | |
60t | 1台 | |
エアーブラスト(サンドブラスト) | 1台 |
真空プレス機
プレス機
エアーブラスト(サンドブラスト)