自動車用ゴム部品の製造
当社の主な事業は自動車用ゴム部品の成型(加工)です。取り扱っているゴム部品は全長10~30mm程度の小物から85mm程度の大物まで、幅広いサイズの製造が可能です。
近年では新たに高品質ゴム成型プロセスを社内で確立することで、お客様の要求品質や低コスト製造を実現させ、次世代自動車部品市場にも積極的に参入しています。
高性能な設備と自社の技術・ノウハウにより、複雑な形状の成型にも対応するほか、短納期のご相談も承りますので、お気軽にお問い合わせください。
製造品
取引実績例
近年の当社の代表的な取引実績として、大手の自動車部品メーカーから依頼された「次世代自動車のヘッドライトのゴム部品製造」をご紹介します。
大手メーカーからの打診ということで、求められる品質レベルは非常に高く、2/10mm以内の寸法精度と85mmの大物サイズ、さらに「薄皮波形状」の指定がありました(下表参照)。
薄皮波形状とは製品の肉厚が薄く、波を打った形状(ジャバラ形状)のことです。この形状の成型は、金型に材料ゴムを均一に充填することが難しく、業界では「成型難ゴム製品」に分類されています。製造の打診を受けた当時の設備ではこの要求品質に対応できなかったため、新たに高性能な真空プレス機を導入して製造能力を強化しました。
次世代自動車のヘッドライトのゴム部品
自動車部品メーカーからの要求品質 | |||
項目 | 打診当時の自社の製造能力 | 要求内容 | 備考 |
寸法精度 | ±5/10mm以内 | 2/10mm以内 | 当時の5倍の精度 |
サイズ | 全長10~30mm程度の製品を主に成型 | 全長85mm | 当時の2倍以上のサイズ |
成型形状 | 薄皮波形状がない製品を主に成型 | 薄皮波形状 | 業界で薄皮波形状は成型難ゴム製品に分類 |
ゴム製品のバリ取り・検査
当社は自動車用ゴム部品に限らず、ご依頼があればゴム製品全般のバリ取りおよび検査も承っています。
ゴム製品のバリが残らないよう、ニッパーの刃を2回以上入れてカットした後、全体の検査を行ったうえで出荷します。